おぶろぐ

おぶのオージージャパニーズ(日本寄り)な思考。

オーストラリア永住を挫折した5つの理由

オーストラリア永住の夢で燃えていた3-4年前。

『オーストラリア RSMSビザ』『オーストラリア チャイルドケア ブログ』と必死にググる日々。 永住権を獲得している方のブログを読み漁る日々。

そんなやる気に満ちていた日々が、次第に「日本に帰りたい」「永住諦めたい」という意思に縛られ始め、2020年2月、永住を挫折。

今回は、オーストラリア永住を挫折した5つの理由についてお話します。


永住までにかかる費用と期間

端的に言うと、莫大

私はチャイルドケアの分野で永住権獲得を目指していました。
当時考えられた永住の道は主に2つ。(うろ覚えです)

  1. 地方のチャイルドケアセンターでスポンサーGET→4年間働いた後永住権GET!
  2. ECT (大卒〜院卒レベル)を取得→IELTS8.0取得→チャイルドケアセンターのダイレクターとしてスポンサーGET→4年?働いた後永住権GET!

2はまだしも、地方へ行くことは割と簡単じゃないの?と思いますよね。
挑戦をすれば確かに道は開けていたかもしれません。

しかし想像してみてください。
何もない田舎で4年間同じことをして働き続ける自分を。
そして働いたお金のほとんどはビザ代に奪われてしまうことを。

シドニーでさえ東京に比べると楽しみが少ないのに、田舎暮らしなんて絶対に耐えられない!
出身地はとてつもない田舎なのに…

そう思えば思うほど、日本へ帰りたい欲が高まりました。

友人や家族に思うように会えない

この話、お金と時間がある人にとってはまた違う思いがあるかもしれません。

私はとにかくSNSを見漁るのが大好き。
シドニー在住当時、日本にいる当時未婚の友人が集まって飲み会を楽しむ姿を何度も見てきました。

私も参加したかったなぁ…
日本にいたら行けたのになぁ…

何度もそう思い、はぁ、と寂しさが溢れていました。

1年に1度の帰国。
久しぶりに実家へ帰ると、少し小さくなった親が私を出迎えてくれます。

このまま海外に永住すると、あと何回親に会えるんだろう?
もし何かあった時、すぐに駆けつけることはできるのかな?

そんな不安が胸をかすめるのでした。

まして今はコロナ禍
オーストラリアに在住している方の中には、当時の私以上に不安に思っている方もいらっしゃるのかもしれません。


休日がとにかくヒマ!

オーストラリアでハマれる趣味があれば、もう少しオーストラリアに踏みとどまることができたのかもしれません。

夫まーしーは日本食レストラン勤務、私はチャイルドケア勤務。 休みがことごとく合わない2人だったので、とにかく休日の過ごし方に困りました

趣味なし。お酒に興味なし。1人で山や海に出歩くのもあまり楽しいと思えない。 ジムやヨガに通っていたものの、なんだか孤独感から抜け出せない。

日本だったら温泉や岩盤浴に1人で行くのに。 ヒトカラ行って、図書館で日本の本を読み漁って、こってりラーメン巡りをするのに。

日本でだったら1人で〇〇ができる!という考えが、永住への夢を阻害していました。

コミュ症

結局英語が話せるようになったって、話術がないと意味がないんです。

英語が話せるといっても日本語ほど流暢ではないし、グループトークなんて至難の業。
『人が話している隙間に入り込んで話し始める技術』は、コミュ症の私にはできませんでした。

周りとのコミュニケーションが苦しく、「母国語で思いきり話せる環境が欲しい」と願うようになりました。
そうなるとやはり母国が1番だよなぁ、と。

対して、カタコト英語でもコミュ力の塊みたいな方は、どんどんと輪の中に入り込んでいました。
こういう人が永住権を得られるんだろうな。

日本のことが分からなくなっちゃった

日本にいる友人たちとの会話。

友1「エントリーシートを書きまくっていたのが懐かしいよね」
友2「職場の研修が〇〇でさぁー」
友3「会社のセミナーに参加して〜」

大学時代に一緒にはしゃぎ回った友人たち。
そんな友人たちも、入社後何年か経つと仕事の話題で持ちきりに。
一般企業の知識なんて皆無な自分。一気に浦島太郎になりました。

このままだと、日本人なのに日本のことを何も知らずに生きていくことになる!
かつての友人たちがどんどん遠いところへ行っちゃう!

卒業ビザを取得して半年あたりが経った頃、私の焦りはピークに達していました。


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以上が、私がオーストラリア永住を挫折した5つの理由です。

インターネットにはキラキラとしたオーストラリア生活がたくさん載っています。
ワーホリ充実体験記、永住権のサクセスストーリー、バックパッカーの旅…
本当にキラキラしていて、憧れます。

そんな一方で、私のように永住を挫折する人もいることを知ってもらいたく、この記事を書きました。
同じような境遇の方がいましたら、両手をあげて喜びます。