おぶろぐ

おぶのオージージャパニーズ(日本寄り)な思考。

チャイルドケア、実習の幕開け

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赤ちゃんにおっぱいあげてる男の子。

 

突然ですが過去を今一度思い出してみて一言。

 

実習怖かったよー!!

 


去年この記事を書いたのですが、肝心の内容や私の感じたことをまだ書けてませんでした。

 

2016年10月、生まれて初めての実習の幕開けです。

 

学校により形態は様々でしょうが、私の通ったMEGTは授業で一通りモジュールを習った後、3-4週間まとめて実習をおこなっていました。

 

 

 

 

まず初日。チャイルドケアでどのように働くか想像つかない、実習先の保育園に1度も入ったこともない、どんな人がいるか想像つかない。自分がちゃんと英語を話せるか自信がない。

 

不安で緊張で、吐きそうになりながら門をくぐりました。

(このチャイルドケアセンターは珍しく門に鍵が付いておらず勝手に園庭に入ることができました)

 

門をくぐるとすぐに、外遊びに興じる子ども達の姿が。

3-5歳児の(誰だこの人…?)といった感じの不思議そうな顔が今でも忘れられません。

 

そしてスーパバイズをしている先生の白人率の多さ

がちローカルな環境で働いたことのない私は内心びびりまくって、チャイルドケアを選択したことを後悔し始めていました…(笑)

 

 

 

とりあえず子ども達のスーパバイズをしている先生に「今日から実習するおぶです。ディレクターはいますか?」と話しかけてみました。

 

その先生はとても気さくそうなオージーのおばさん先生で、にこやかに「ディレクターは10時に出勤するわ。どのルームで実習するの?」と聞かれました。

 

私「赤ちゃんルームで3週間です。赤ちゃんルームはどちらですか?」

 

先生「赤ちゃんルームならあそこの扉を入ってプリスクールを突っ切って右に行けばあるわ」

(オーストラリア来てめちゃくちゃ感じてるんですが、こちらの人間って言葉で道案内しますよね。チャイルドケアでの状況ならRatioの問題もあって仕方ないのですが、お店で物探ししてるときとか「右行って真っ直ぐ行って突き当たり左でそのあと右」とか言われてもわかんない!日本なら「ご案内いたしますね〜」とかって付き添ってくれますよね。)

 

 

赤ちゃんルームに到着しました。

3人の先生が赤ちゃん達にモーニングティ(朝のおやつ)をあげているところでした。

 

「初めまして、おぶです!」

 

勢いよく挨拶してはみたのですが、3人の先生は「へぇーよろしく」と素っ気ない感じ。

 

多分オーストラリアだとこんなテンションが普通なんだろうな、と自分に言い聞かせて早速現場に立ってみたものの、誰も指示をくれない!(←今思ったら私すごい指示待ち人間だったなー)

 

3人の先生はハイチェアに座っている赤ちゃんとコミュニケーションを取りながらペースト状のフルーツをあげ、1歳半以上の子達は自分で椅子に座ってキャッキャとおやつを口に運んでいます。

 

「あ…あの…私は何をすれば良いのでしょうか…」

 

ぎこちなく質問をしました。

 

「赤ちゃんに関わってあげて。コミュニケーションをとるの。椅子に座ってる子たちをスーパバイズして。」

 

赤ちゃんと、コミュニケーションを、取る!?

 

 

緊張で震え上がっていた私は、赤ちゃんへの接し方ってどうすればいいんだ!?と大混乱。

 

結局初日のこの時間はほぼ棒立ちで、もう帰りたい!と半泣き状態でした。

 

 

そんなこんなしているうちに、赤ちゃんルームのルームリーダー出勤。先生が4人に増えました。

 

ルームリーダーの先生がなんと中国人だったのです!

あぁ!アジア人!!とものすごい安堵でした。

 

が、この先生全く笑顔がない!

ずーっとむっつりした顔。不機嫌なのかな?となんだか私が不安になりました。

 

(この先生、今思えば私の実習生活の中で1番優しくて、NQSもEYLFもまともに理解できていなかった私に根気強く、どんな所を見るべきか、どのように活用するべきかを教えて下さいました。私のチャイルドケアの知識の基礎を作ってくださった神です。)

 

1日目から頑張って実習の課題をやってやるぞ!という私の意気込みはどこへやら。

課題どころか1日のルーティンを追うだけで精一杯の状態で1日目が終了しました。

 

実習は週3日だったのですが、最初の1週間はびびりながら震えながらだったので、課題について聞くことができずにあっけなく終了。

 

 

これではいかん!課題が出来ずに実習が終わってしまう!後から自力で課題なんて絶対できない!聞かねば!聞かねば!

 

 

週末に気持ちを奮い立たせ、聞きたいことリストを作成し2週間目のチャレンジ。

 

 

赤ちゃんが外遊びをしている間に暇そうにしている先生たちを捕まえて質問しまくりましたが、先生たちは「うーん…難しいわね、分からない」との返答!

 

えー!あなたたちサーティフィケート3取ったんじゃないの!?

 

唯一的確に私の質問に答えてくれたのは、ECT(大卒)を持っている神、中国人のルームリーダーでした。

 

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今でも覚えているこの課題。

赤ちゃんを1人選んで保護者に様々なルーティン(ご飯の時間とか昼寝の時間とか)を記入していただき、それを元にどういうストラテジーを立てるかという課題。

保護者とのコミュニケーションも必要ということで、ルームリーダーとの連携も重要になってきます。

 

この時に選んだ赤ちゃんは人見知りもなく、私の働いていた日本食レストランにもよく来てくれていたこともあって即決でした。

 

心配だったのは保護者とのコミュニケーションでしたが、私の働く時間には保護者は現れないということで、ルームリーダーが代わりに保護者に聞いてくださいました。つくづく神。

 

 

 

恐怖で怯えきっていた実習でしたが、3週間終わってみると なーんだ簡単じゃん☆ となってしまう不思議。

 

ただ赤ちゃんルームは(当然ながら)子どもとの言葉での会話は楽しめないし、ルームも小さいし、赤ちゃんによってルーティンがばらばらで、先生との仲が良く連携が取れないときついルームだなというのを3週間を通して実感させられました。

 

私にはあまり向いてないかな…。

 

 

 

今チャイルドケアでせっせと働いている自分が当時の自分に言えることは、とりあえずいろいろな先生や子どもに積極的に話しかけなさいよ、ということです。

 

子どもの命を預かる仕事をしているのです。なので先生との話題が思いつかなかったら子どものことを話せばいいのです。

 

「この子の名前は何?」

「この子人見知りなの?ずっと泣いてる」

「この子何歳くらいなの?」

「このルームってどんなナショナリティの子どもがいるの?」

 

質問してみて、鬱陶しそうな顔をする or 完全に無視する先生はクソだと思っていいです。(言葉は悪いですが、だってそんな先生にプロフェッショナルさなんて感じられないじゃないですか)

そんな先生を反面教師にしちゃいましょう。

返事はしてくれているのだけど、目線は子どもの方を向きっぱなしで自分の方を見てくれないとか、返事をしてくれていたけどいきなり子どもの方へ行ってその子の行動を注意しに行った、というのは全く気にしなくて大丈夫。噛み付いたり突き飛ばしちゃったりする子どもがいる場合は特に、「見る」ことのスーパバイズは重要なのです。

 

あとは子ども達といっぱい遊びましょう!

ルーム全体を把握してオーガナイズしなければいけない立場(ルームリーダーではないのですが、セカンドチャージとして役割を担っています)になってすごく実感したことなのですが、子ども達といっぱい遊んでくれる先生ってとても重要なのです。

 

というのも、特に小さい子どもは大人が楽しそうにアクティビティをすると興味を示し、そちらに引き寄せられます。そうすることでただ手持ち無沙汰な子ども達がアクティビティに夢中になってくれて、その分スーパバイズする範囲も狭まりあちこち見て回る必要がなくなります。

そして手持ち無沙汰で暇を持て余している子どもって悪さをしがち&特にまだ保育園に慣れていない子どもは泣き叫びがちなんですよね。子ども達が大人と一緒に遊びに夢中になってくれれば、自然とそういったmisbehaviourが減ってきます。

 

実習の間は子どもと関わることに目一杯集中できる貴重な時間です。思う存分子ども達と遊んで好かれましょう。

 

 

 

初めての実習。恐怖の3週間を乗り越えたのもつかの間、本当の恐怖はまだまだこれからだったのでした…。

 

 

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