葛藤
ブログを書く気力があるうちに、DAMAビザという選択肢を見つけるまでの私のオーストラリアで住むことに対する葛藤も文字に起こしておこうかなと思います。
DAMAビザを発見する昨日まで、私は卒業ビザが切れたら日本に本帰国したい!とばかり考えていました。
そんな傍らで、今更日本に帰ってしまっても日本での社会人経験なんてないし職を見つけるのって難しくないか?そもそも日本の社会事情が分からない。私はオーストラリアで生きていくしか道がないのでは?と、漠然とした不安がありました。
このような葛藤が生まれたのにはいくつか理由があります。
- 永住権は無謀だと思い込んだ
シドニー生活も5年目に突入し、目先の新しいこと大好き!目標に向かって突き進むの大好き!な私は、変わらない日常やただこなしていくだけの仕事に飽きを感じていました。
将来大好きな2-3歳児の部屋でルームリーダーになりたい!という野心は最初ありました。
しかし、今の自分のビザのコンディション的に今のセンターでルームリーダーのポジションを得ることは不可能だし、ましてや永住権やビジネスビザなんて無謀だ!とこの半年間はもう完全な諦めムード。
永住権諦めムードの中で目標もなくただ仕事をすることは、私にとって地獄と同じでした。
- ホームシック
時を同じくして、私は今まで経験したことのないホームシックに陥りました。
私は現在27歳です。20代後半といえば結婚ラッシュ。
2019年に入ってから、友人の結婚式のために既に2回日本へ短期帰国しています。
何年経っても変わらず面白い友人たち、日本の美味しいご飯、綺麗なショッピングモール、可愛い洋服たち、温泉、そしてどことなく懐かしい日本の夕方の匂い…。
友人たちは「おぶ次いつ日本帰ってくるの?近いうちにまた帰ってきてね、またみんなでワイワイしたいね!」と言ってくれました。
日本に住めばいつでも気軽に友達に会えるのになあという気持ちと、日本素晴らしい楽しい!って感動する気持ちが、いつのまにか私をホームシックに駆り立てていました。
英語なんてもう話したくない!という気持ちになり、毎日のようにYoutubeで日本ニュースを見て、さらに病んでいた時には日本の電車の発車メロディーをひたすら流して日本を感じていました(笑)
- パートナーのモチベーションの低下
実は2019年に入って、私は日本人男性(まーしー)と結婚しました。
まーしーは永住権を取るためにレストランで奮闘している日本人の1人。
お互いの目標が同じだし、付き合ってから1度もケンカをしたことがなく息もぴったり。
私はチャイルドケアで、彼はシェフで、2つの分野で永住権を目指す為にタッグを組む形で結婚しました。両家からも2人の好きなようにやっていけばいいよと温かい言葉をかけていただきました。
しかし結婚後、私の永住権に対するモチベーションが上記の理由により低下。
それに加えて、まーしーの働くレストランのオーナーさんが今のレストラン経営やビジネスビザに消極的であることを風の噂で知りました。(本当のところどうなのかは知りません)
こうしてまーしーの永住権に対するモチベーションも一気に低下。
ビザをいたずらに伸ばしてもお金かかるだけだし、一緒にもう日本帰ろう(°▽°)と一緒になって自暴自棄になっていました。
- 日本が分からない
まーしーは日本では通信の大学を受講していました。社会人経験は0。オーストラリアに来てからは一旦大学を休学していました。
日本に帰るからには大卒はマストだよねとなり、今年の4月から再度受講を開始。
自分の大学時代が本当に平凡なものだったので、通信の大学もそんなに苦労はしないだろうと思ったら、なんと卒業率20%という超難関!
大卒になれるのか?将来大丈夫か?大学辞めちゃったら就職どうなるの?収入ってどのくらい?年金は?
オーストラリア流に考えると分かることが日本だと分からない!
今の自分たちはオーストラリアにいる選択肢しかないのではないか?
そんな不安でいっぱいになりました。
とりあえず日本に帰る準備をこの1年でやってみようと思い手当たり次第に自己分析を始めてみたはいいのですが、イマイチやりたいことが分からず落ち込む日々。
まーしーと頑張って買った車や4Kテレビのことを思っては、日本に帰る時には売っちゃうんだなぁと寂しくなっていました。
そんな中発見したDAMAビザは私にとって目から鱗でした。
昨日まーしーが仕事から戻ってくるなりすぐにDAMAビザについて話しました。
話した瞬間まーしーの目の色が輝き出し、「それならまだ可能性ありそうだね!」と興奮した様子でした。
永住権を目指している方々のブログで「葛藤」という言葉ってあまり見かけないなと思ったので、あえて記事にしました。
ビザの選択肢がまだ残されていると知る前まではあんなに日本に帰りたかったのに、DAMAビザについて知ってからは憑き物が落ちたように何も思わなくなりました。
結局オーストラリアが好きってことなんだろうなと思います。
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